前回の浪人生活記から、数か月以上経過しました。
そして、僕は大学に合格しました。
今、ひさしぶりにこの自分のブログを開いて、まず最初に「ああ、戻ってきたなぁ」と思いました。PCを開いて、ブログにログインして、文章を書く。すべてが本当に久しぶりです。
1年間、ただひたすら「合格」というその目標のためだけに、他のやりたいことを押しのけて、気持ちをとじこめて、努力してきました。
それはあまりにも長く過酷な道でした。ここまでやってきた自分が本当に誇らしいです。
Contents
浪人はまさに出家
浪人は本当に過酷でした。もうね、これはただの出家ですね。俗世を絶つとはまさにこのことだと思います。
ただひたすらに勉強、勉強、勉強。寝ても覚めても勉強。「起きる食べる勉強食べる勉強筋トレ風呂食べる勉強寝る」ほんとに毎日これの繰り返しでした。
毎日が自分との戦いで、常に自分と向き合って、見つめて、ただ目の前のことに集中してずっと取り組んできました。
まあ、勉強勉強言ってますけど、さすがに勉強だけやっていたわけではないです。休憩にゲームをしたり、YouTubeを見たり、音楽を聴いたり。それらをやっているときはリラックスできます。
ただ、いくらそれが楽しくても、素晴らしい音楽を聴いても、「勉強しないと」「今楽しくても意味ないよなぁ」「大学入れなかったらどうしよう」と、必ず何かしら受験のことが気になり、そのコンテンツに集中して楽しむことができないんですね。これね、本当につらいですよ。全てのことが味気なく感じて、心から楽しめないんです。
あまりにも多すぎたストレス
太ってしまった
浪人中もずっと筋トレと運動は続けていたのですが、あまりのストレスに耐え切れず、ポテトチップスや油っこいものなどを大量に食べていたので、体にかなり脂肪がついてしまいました。
体重は量っていなかったのですが、浪人を始めた時と比べ、体感5キログラムほど内臓脂肪が増えた気がします。。。
何度も心を壊してしまった
食べて太るくらいだったらまだよかったかもしれません。
あまりにのストレスで、自分を見失ってしまったことが何度かありました。
「俺はなんでこんなことをやっているんだろう」「何のために生きてるんだっけ」と。
筋トレをしていてもこの異常なストレスをふせぐことは不可能でした。
「受かりたい」、ただその一心で、ガムシャラに勉強し続けてしまったんですね。
ガムシャラにやるのは意味がないことは理解していましたが、やらないと合格には間に合わないのが現実で。
どんなに勉強してもまだまだ先は長くて。そして模試でも思ったように結果が出ないこともあって。何度「もうやめよう」「諦めようかな」と思ったことか。
ストレスで家族に強く当たってしまったり、自暴自棄になって何もかもが嫌になってしまうこともありました。
いや、つらすぎる体験でした。あまりのえげつないストレスに、離人症が再発症しました。まさに最悪でした。地獄。
僕の過去の離人症体験談↓

今でも上の記事の内容を見返しただけで心が苦しくなります。
これを書いている今は受験が終わったのでストレスがかなり減り、離人症の症状はなくなりました。いやぁ、よかった。
やればできる
人生のすべてのストレスがここに集結していたんじゃないかと思う1年間でしたが、前向きなこともありました。
合格を勝ち取ったことはもちろんですが、それよりも、「成長している自分」です。
僕はこの1年間で、まるで別人かのように成長しました。
勉強をして知識が増え、視野が広がり、思考が深くなりました。困難な問題にぶつかったときにどうすればいいのか自分で考え対処する力がより一層つきました。
諦めずに粘り強く立ち向かう力、続ける力がさらに強くなりました。
「やればできる」んだと。そういうことが自分で証明できました。
予備校と受験に毒された
上の項で「やればできる」と書きました。
こう書くと美しく聞こえますし、事実なのですが、僕は日本の「受験勉強」に対してはなはだ疑問があります。
予備校に1年所属することで、その内部のおかしさにも気が付きました。
この辺についてはまた記事にします。
自由のすばらしさ
やりたいことがやりたいときにやりたいようにできる。
このことがいかに尊いものだったのかを、いま改めてかみしめています。
浪人中、やりたいことが浮かんだらiCloudメモに書いてそして忘れる、という方法を僕はとってきました。そしてそれはA4用紙60枚ほどになっていました。
読みたいときに本が読める、遊びたいときにゲームができる、書きたいときにブログを書ける、ああ、なんて素晴らしいのか!
ありがとう自由!!最高だ!!!
そういえば、この記事を書いているときにふと「オリガミキング」の煌びやかで綺麗な画像が目に入ったんですけど、あまりの綺麗さにはっとしました。「これが人生じゃないか!」と。
↓ネタバレ注意です

いや、何を大袈裟なと思うかもしれませんが、本当なんですよ。1年間ずっと無味乾燥の泥臭い努力生活で、煌びやかさ華やかさとは無縁でした。
そして、それと同時にこれからの4年間、そして果てしない人生を想像したら、あまりの可能性と輝きにふるえました。
今この文章を書いていて、感動して涙がでてきました。
新型コロナウイルスに阻まれる
僕にとっての別の驚きはここにもありました。
浪人生活自体がそもそも「自制、自粛、勉強」という制限だらけのものだったので、新型コロナウイルス渦があろうとなかろうと僕の行動はかなり制限されていました。
なので、浪人中はコロナウイルスのことを特段恨むことはありませんでした。
ただ、今終わってみると、あらためてその猛威を強く意識します。カラオケに行きたくても行けないし(一人で行くには問題ないのでしょうが怖い)、友達と集まって何かをするのもできない。みんなでワー!っとはっちゃけたい気分なんですが。まあこればっかりは仕方がないですね。
最後に
僕が大学を目指していた理由は、
- 4年間の自由な時間を得る
- そこそこの学歴を獲得する
- 様々な人と関わり視野を広げる
- キャンパスライフ
- モテたい
- モテたい
- モテたい
でした。そして、これら僕の目的は無事果たされそうです(最後3つは知らん)。
合格を手にした今、「やりたいことがやりたいようにできる」、これがいかに素晴らしく尊いものであるのか。ひしひしと、本当に心から実感しています。
さあ、時はきた!いざキャンパスライフ!!(コロナであるのかしらんけど)