タイトルにもありますが、僕は日本の偏差値教育はあまりにもおかしいと思っています。おかしいというか、腐ってますね。
貴重な10代をやりたくない勉強に費やして、偏差値教育に毒されて自分をダメな人間だと思い込んでしまう。そして自分をだましながら行きたくもない企業に就活に行く。そうしてやりたくもない仕事をしながらなんとなくお金を稼いで使って生きていく。
みんなこんな人生でいいんですかね?これの何が楽しいんですかね。
「学生時代が一番楽しい」「学生時代しか遊べない」ということを言う人がいますが、そういったことをいう人たちは、上に挙げたようなつまらない人生を送ってきたからだと僕は思います。そしてそういうことを言う人たちが若い学生たちに刷り込みを行い、新たな価値観の創造を妨げる。
まさに「ドリームキラー」ってやつですね。
この偏差値教育の現状を当たり前に受け入れている学生たち、そしてこの仕組みを作り出した大人たち。おかしいと思わないんですかね。
※もちろん、明確な目的があって勉強している人や、おかしさに気が付いている人もいると思います。
ほかには、ただ「学歴が高い」からといって、すなわち「学校の勉強ができるから」自分は人よりも偉いと思い違いをしている人たち。とんだ大迷惑ですね。
僕は大学合格のために1浪を経験しました。今は晴れて大学生なのですが、まあ、振り返ってみていろいろと思うことがあるので書きます。
ちなみに、入学した大学には満足しているので、「学歴が~」とかそういった嫉妬によるものではありません。
この記事がそんなおかしな仕組みを変えるきっかけとなることを願っています。
※この記事でいう「学校」とは、一般的な日本の公立の小学校、中学校、高校のことを意味します。学校によって細かい部分はもちろん違うと思います。この記事では最悪のケースを想定しています。
夜勉強する小学生たち
このコロナ禍になる前ですが、夜の時間帯に外にいた際、学習塾が入っている建物がありました。
見上げるとそこには蛍光灯がぎらぎらと光る中、小学生と思われる子どもたちが勉強していました。
「君たちは幸せかい?」
僕はそう思いました。
「夜、勉強しに塾へ行く」ということを自発的に行う小学生というのはあまりいないと僕は思います。
おそらく、親が通わせているのでしょう。
そんなことさせて何になるんでしょうね。子どもの心と自尊心をただ傷つけているだけだと思います。
こういうことを言うと、「子どものため」だとか言う人がいると思いますが、僕は「それって自分(親)のためでは?」と思います。
現代の日本において「学校の勉強」をちゃんとやっていればとりあえず「安泰」に暮らしていける。それは確かにそうだと思います。だから子どもが大きくなった時に苦労させないように今無理やりにでも勉強させる、と。
「大企業に入れるように」とか「お金をたくさん稼げるように」とかいう理由だったりするんですかね?
ですが、それは子どもが自分から「大人になったときに苦労したくない」と、「勉強をしたい」と言っているんですかね。
「大企業に入れるように」とか、「お金をたくさん稼げるように」とかって、それは結局親の価値観の一方的な押し付けでしかないじゃないですか。
結局、親が子どものことであれこれ苦労したくないから、まあ、自らの保身のためということなんじゃないでしょうか。
あるいは子どもの学校を自慢したいだとか、社会的にどうたらこうたらとか、しょうもなさすぎる理由だったりするんですかね。
そして、上にあげた「親が子どもに無理やり勉強させる」というのは、まさに「大学受験」というものが根本にあるからだと思います。
突然ですが、僕は勉強が好きです。
それは嫌なことを無理やり頭に詰め込むということではなく、新しいことを知ったり、調べたり、掘り下げ自分の知識としたり、新たな視点や考えなどを得たりするのが好きということです。
勉強って本来、誰にとっても最高に素敵なものだと思います。勉強した分だけ世界が広がります。人間にしかできません。
それなのに、日本にはびこる「受験勉強、偏差値」というものは、勉強がもつ本来の素晴らしさをことごとく、そして未来ある子どもたちの心をも潰しています。
もう最悪ですよ。
もし、本当に子ども、学生に勉強のすばらしさを伝えたいのであれば、ただ勉強のメリットを説明すればいいだけではないでしょうか。
勉強するのかしないのか決めるのは子ども自身ですし、その責任を引き受けることになるのもまた子ども自身なわけです。
何も知らないのに偏差値についてあれこれ言う人たち
「偏差値が~」とか「偏差値が低い大学はダメ」とか言っている人に僕は言いたいです。
「実際そこに通って授業を受けたり勉強したり研究したり友達と遊んだり恋愛したり、大学生活を満喫したの?」と。
おそらく、そうではないという人がほとんどではないですかね。
ただ他者からの刷り込みで、くだらない社会の風潮なんかに流されて言っているだけに過ぎないでしょう。
偏差値を気にしている人は、他者が作った価値観の中に生きている人なんでしょうね。
子どもに対して「勉強しなさい」と命令する親も、外部の価値観を刷り込まれているのだと思います。
そして僕は、悪の根源は予備校なんじゃないかなぁと思っています。偏差値って基本的に大手予備校が作ってますよね。
勝手に作った偏差値というもので一方的に人間をはかり、判断をする。もう、人権侵害もいいところですよね。
他にも、「嫌なことを頑張るのは美しい」という価値観を一方的に学生に押し付け、刷り込む。
なんかの宗教なんじゃないかと思ってしまいます。
予備校も受験も、結局ビジネスじゃないですか。だから広告もうつし、あれやこれやいろんな手を使ってなんとか消費者を獲得しようとする。
電車の広告などに平然と「~大学合格!」みたいなものがありますが、そういうものを日ごろ目にすることで、意識への刷り込みが、それも集団、日本全体対して行われているんじゃないかなぁ、と思います。
学校は「勉強する意味」を説明すべき
僕は現状の日本の学校教育制度に批判的です。

学校はただ学生に命令するだけで、やっていることが人間として腐っていると思います。
なぜ「勉強する意味」を説明しないのか。簡単に説明できると思うんですが。
もし説明できないのであれば、それはそこの人たちが何も考えていない証拠ですね。
日本国憲法において義務教育とは「親が子どもに教育を受けさせる義務」というものですが、「なぜ勉強をしたほうがいいのかを子どもに真摯に説明する義務」も追加すべきだと思います。
ちなみに僕はこの辺についてあまり詳しく知りません。もしすでに書いてあったとしたら、効果が薄いってことなので増強すべきでしょうね。
最後に

僕は日本に対してどこか閉塞感を感じています。そしてそういった理由の一つに今回取り上げた「受験、勉強」だったりがあるんじゃないかなぁと。
子どもたちが暗い顔をしているって、あまりにも悲しすぎるじゃないですか。みんな常に笑顔で笑っていられる社会がいいなぁと思うわけです。
この記事が何かを変えるきっかけとなれば、とてもうれしいです。